DURA-ACEとULTEGRAのミックスコンポ「デュラテグラ」クランクの作業手順を紹介

カスタマイズ

チェーンリング交換のタイミングは、走行距離で15,000㎞~20,000㎞と言われています。

脚力や乗り方によっても違いますし、普段のメンテナンス頻度によっても差があるので、あくまで目安です。
今回は約14,000㎞走行した状態のチェーンリングを交換します。
貧脚でインドアトレーニングメインの私ですが、カスタマイズしたくなったので交換します!

アフロさん

カスタマイズしたくなった時が、買い替え時だ(笑)

今回のチェーンリング交換は、クランクアームは交換せずにアルテグラのままとし、歯のついたチェーンリングのみDURA-ACEにするという「ミックスコンポ」という手法を取ります。

DURA-ACEチェーンリングを入手

元々使用していたチェーンリングは、ULTEGRA6800(52-36T)ということで、同じ歯数のDURA-ACE9000シリーズのチェーンリングを入手しました。

交換前のULTEGRA比率100%のクランクセット「ULTEGRA6800(52-36T)

チェーンリングだけをDURA-ACEにした場合の完成イメージを脳内に作り出しておきます。

デュラテグラのイメージはこれでばっちり!

「DURA-ACE」と「ULTEGRA」の組合せ。
敢えて名前を付けるとしたら、

デュラテグラなのかアルエースなのかどちらが正解なのかは誰も知らない。

左クランクアームの取り外し

左クランクアームの取り外しは3箇所のネジを緩めます。

クランクアーム根本部分の2箇所のネジを緩める

次に左クランクアームの取り外しに欠かせない工具「TL-FC16」です。

クランクを外してメンテナンスするときに必須であり、300円もしないので持っておきたいツールの一つでs。

シマノのクランク取り外し工具「TL-FC16」。クランク取り付けの際にも使える

シマノのクランク取り外し工具「TL-FC16」の裏面の様子

クランクアームの凹部にツールをはめ込む

時計回りに回すと緩む

簡単に外すことが出来る

外した後のクランクシャフトの中の様子。インドアトレーニングばっかりなだけに綺麗

手前に引き抜く

右クランクアームの取り外し

右クランクアームの取り外しは簡単ですが、注意が必要です。
取り外しの際にチェーンがBB付近のフレームを傷つける恐れがあります。

チェーンによるフレーム傷発生を防ぐプチアイデアをご紹介します。

メンテナンス時に使う「ウエス」を活用します。
安価で一度購入するとなかなか減らないので、他のパーツと合わせ買いしておくといいでしょう。

ペーパーウエスをチェーンに挟み込む形で乗せる

ペーパーウエスを右に引っ張りながらチェーンを落とす

右クランクを引き抜いた直後の様子

BB付近のこの部分にチェーン傷が入ることを防ぐことができる

スパイダーアームの取り外し

スパイダーアームの取り外しはクランク裏面の4箇所のネジを取り外すだけです。

4本のスパイダーアーム部分だけは交換せずに継続利用

4つのネジを外すだけだが、結構トルクが必要

2枚のギアだけDURA-ACEに交換

ネジが硬いので、手を滑らせたときに歯でザックリいかないように、軍手などの手袋は必須です。

ネジ穴は6角形ではないので注意

ネジ穴は星型であるので、スターレンチが必要。作業効率を上げるためラチェットタイプの工具がおすすめ

100円均一の使い捨てビニール手袋で怪我防止

取り外したクランクアームの4本のネジ

アルテグラのインナーチェーンリングを取り外す

アウターチェーンリングはスポッと抜けなかったので、軽くコンコンと叩いてあげると少しずつ緩んで抜ける

今までお世話になりました

アルテグラのアウターチェーンリングが外れた様子

新しく導入するDURA-ACEチェーンリング

新旧チェーンリングの比較(表面)

新旧チェーンリングの比較(裏面)

早速、DURA-ACEのチェーンリングを装着していきます。

まずは、アウターチェーンリングから装着

クランクアームをアウターチェーンリングの穴を通してネジ穴部分を合わせる

ネジ穴を合わせた状態。カッコいい!

DURA-ACEの輝きは官能的で美しい

アウターチェーンリングを装着した状態のクランク裏面

大事なことはシマノユーザーマニュアルにすべて書いてある

2点に注意して取り付け

近くで見るとこんな感じ

ボルトにはAZ万能グリース

チェーンリングの取り付け指定トルクは12-14N・m

取り付け100㎞走行後に再度ゆるみがないか確認しましょう!

目盛りいっぱいのところが12N・m

グイっと締めるが、結構力が必要(作業しながら写真撮るの大変)

取付完了

ミックスコンポ「デュラテグラ」完成の図

デュラテグラクランクをBBに戻します。

ペーパーウエスを右に引っ張りながら、インナーチェーンリングにチェーンを乗せる

完成

左クランクは取り外した際と逆の手順で装着しますが、写真は省略します。
「クランクアーム装着→クランクキャップ装着→2本のネジを締める」の手順です。

高級感が増したクランク周辺

気になる点

 

ミックスコンポ「デュラテグラ」にもデメリットがあるよ!

性能には問題ありませんが、微妙な段差があり、完璧な美観を求める方にはお勧めしません。

私はクランクを見つめ続ける趣味はないので気にならない派です。

ミックスコンポの感想

予想通りで違いは体感できませんでした(笑)

気分転換に近いカスタマイズだったので、クランク周りに高級感が出ただけで満足です♪

プロレーサーでさえ、目をつぶると「DURA-ACE」と「ULTEGRA」の違いが分からないということもあり、私のような素人にはその違いを体感できませんでした。

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